システムの特徴
逆洗付細砂ろ過槽は、細砂+自動逆洗で従来の緩速ろ過の欠点を解決し、利点を引継いだ高度浄水システムです。
- 1.細砂(0.1~0.3mm)による浄化能力の向上
- 生物膜の形成に適した細砂の使用により、物理ろ過と生物ろ過性能を極限まで高め、ろ過能力・ろ過速度UPの両立を可能にした。
- 自動逆洗と組合わせることにより、安定した濁度0.1度以下の維持、大腸菌の除去、一般細菌の減菌、色度向上がはかれます。
- ろ過速度UPにより敷地面積を縮小できます。
1段ろ過システム | ろ過速度 V=10~20m/日 | |
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2段ろ過システム | 1段目(前処理槽) | ろ過速度 V=40~80m/日 |
2段目(緩速ろ過槽) | ろ過速度 V=10~20m/日 |
- 2.自動逆洗システムによる閉塞対策
- 細砂の使用により、緩速ろ過の自動逆洗・無人運転を可能にしました。
- 3.薬品を使用しないろ過方法
- ろ過水位による自動逆洗でろ過材洗浄、細砂使用で低水量・短時間洗浄を行います。
- 凝集剤等の薬品を使用しないろ過方法で、維持管理が簡素化され高度技術が不要となります。
- 薬品を使用しないで除鉄(0.5mg/L以下)が可能です。
システムの構成
水源、水質、使用目的によりシステムを構成します。
基本タイプ
1段ろ過システム | 水源・水質 | 低濁度(2度以下)の河川表流水・浅井戸 |
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ろ過装置 | 逆洗付細砂ろ過装置 | |
2段ろ過システム | 水源・水質 | 河川表流水 |
ろ過装置 | (前処理槽)逆洗付ろ過槽 | |
(ろ過槽) 細砂ろ過槽 |
システム全体図
【1段ろ過システム】
【2段ろ過システム】
浄水プロセス
逆洗付細砂ろ過槽の浄水プロセスは「自動逆洗付細砂(緩速)ろ過法」です。この浄水プロセスの他に「緩速ろ過法」・「凝集沈殿+急速ろ過法」・「膜ろ過法」があります。